こんにちは、今日も読んでいただきありがとうございます。
今回は、帰国生のために参考までに、私の大学受験(小論文)の勉強方法を紹介します。
私は、インターナショナルスクールに中学2年生から高校卒業まで約5年間通っていました。
大学受験の勉強を本格的にし始めたのは、高校2年生の頃でした。ほとんどの日本の大学の帰国子女入試
の試験内容は小論文ですので、小論文の塾に通ったり、スカイプ授業を通して勉強する日々でした。
私は、もともと国語の勉強が得意な方ではなく、むしろ苦手な方だったので「小論文」と聞いただけて
頭が痛くなるほど、小論文が苦手でした。出されたテーマについて、何をどのように答えたらいいのか、
どのように書き始めたらいいのか、いつもとても悩まされていました。
もちろん、小論文の書き方やスタイルに正解や不正解はありませんが、合格するにあたっていくつか
注意すべき点を私の経験から考え、まとめてみました。
1. 先生の解説をそのまま、まとめないこと
2. 形式にこだわりすぎない
3. 小論文を数多く書けばいいというわけではない
4. 堅苦しい日本語を使いすぎない
5. 受験に向けて私が読んでいた本
1. 小論文を習いたてのころは、先生の解説をひたすらまとめた小論文を書いていました。先生の言う通り
に書けば間違いはないだろうと思い、ひたすらまとめる作業をしていたのを覚えていますが、この方法
では、先生の授業を受けている生徒さんが皆同じような仕上がりの小論文を書いてしまうため、独自の小
論文であるとは言えないです。いくら、内容が筋が通っているとしても、独自の見方や意見を書けなくて
は、試験官は魅力を感じないはずです。先生の解説は、あくまで参考までに、自分の考えや意見をしっか
り論じることが大切だと思いました。
2.形式にそって、小論文を書くことは大事です。序論・本論・結論の順に書き進めていくことは必要です
が、あまりにも形式に沿った書き方をしてしまうと、テンプレートを使ったような、ありきたりな小論文
になってしまうことがあります。TOEFLのEssayなどでは、テンプレートを使用したような書き方の方が
評価されるかもしれません。しかし、日本語の小論文では、独自の書き方も表現力の一つなので、自分な
りの書き方で書き進めるのは良い方法であると思います。※しかし、読みやすく、他人が読んでも話の流
れを理解できるものでなくては、ならないので注意は必要です。
3. ”小論文をとにかく数多く書く”という人をたくさん見かけます。確かに、量をこなすことで慣れるとい
う意味では良い方法かもしれません。しかし、小論文の評価基準は、”知識”・”理解”・”どのように自分自
身が考えているか”であるので、いくら数多く小論文を書いても、知識や理解そして自分の考えを持たな
ければ内容のある小論文にはならないです。私は、受験勉強中に小論文を書く前に、知識を得ることに
集中した勉強をしていました。新聞やニュース、そして本などから、現代社会で起きていること、これか
らの社会で起こり得ること、など、母国だけでなく世界にも目を向けて、自主的に調べるようにしていま
した。知識を得ることや、現代社会を知っておくことで、自然と小論文を書くことができるようになって
きます。ニュースや新聞をただ聞く・読むだけでなく、何が問題なのか、なぜその問題が起きたのか、
歴史やその国の文化的背景に注目しておくことが重要だと思いました。また、その問題の解決方法につい
ても、ノートにまとめておくことで、知識を身につけていました。
4.堅苦しい日本語を使うことで、賢い人だと思われることはあるかもしれません。しかし、あまりにも
難しい言葉を使ってしまうと、辞書かどこかの論文やサイトから得た情報だと思われてしまう可能性が
あります。小論文では、誰が読んでもわかりやすく、理解できるものでなくてはならないので、難しい
言葉よりも、「誰が読んでも理解できるもの」であるべきだと考えられます。いくら、難しい言葉を使用
しても、周りに理解されなければ、意味がなくなってしまいます。いかに、理解しやすく内容のある小論
文を書けるかが重要であると思います。
5. 小論文の受験勉強において私が読んでいた本
短大・推薦入試から難関校受験まで 小論文これだけ!
樋口裕一 大原理志/山口雅敏
法・政治・経済
医療・看護
超基礎編
人文・情報・教育
書き方 etc
この本には、様々な分野があるので、自分の目指す学部に合わせて探してみると良いと思います!
知識だけでなく、時事問題をわかりやすく解説しているので、ぜひオススメです。